2009年4月21日火曜日

良い家とは?

 最近、「良い家が欲しい」とか、の本が良く売れていると聞きますが、私も、常々考えているのです。

「良い家」ってどんな家?と考えると、難しいですよね。人それぞれ違うじゃん、と。

「家に求めるものは何か」と考えると、やはり、「安心・安全」と言うことが基本かなと思います。


 職業柄いろんなお宅にうかがわせて頂くのですが、私なりの良い家というのは、最近明確になってきました。
  ずばり、「ゴロンってしたくなる家」。体が反応するんです。空気のためなのか?、湿気のためなのか?雰囲気なのか?横になりたくなるんですよね。居心地が良いんです。

 そういう家は、必ず、自然素材の家です。漆喰とか京壁が塗ってあるとか、もちろん畳の間があるとか、べと壁だとか。床が無垢材とか。無垢の床材・畳を雑巾掛けした後の匂いは良いですよね。


 だから、いろいろ情報収集をすると、かわいそうになってしまうんです。ハウスメーカーで建ててしまったお宅の家。
 さすがに、売れるだけあって、デザインが良い、センスが良い、営業さんの対応が良い、見た目が良い。
  だけど、見た目でお客様に分からないところはスゴク合理化するんです。施工性が良いように、引渡し時点、その瞬間に見た目が良いように。

 キッチンとかお風呂とか、結構良いものを使ってますよ。大量に購入するから安くしろと交渉するんです。 だけど、壁の中に隠れてしまう柱とか梁とかの構造材は、接着剤で固めた集成材。見える部分は4スターといって、ホルムアルデヒドが基準値以下というだけで、国土交通省のお墨付きが得られる、化学物質が少なからず含んだ新建材。クロスとか、廻り縁とか幅木。要は、カラーボックスとかの安い家具と同じ材料です。

 そんな材料で作った家。良いのかな?と思うのですよ。
更にですね。ハウスメーカーは、お宅の家を造る以外に結構お金がかかるのです。
 まず、莫大なお金をかけてCMを流しますよね。優秀な営業マンを抱え込むのでその人たちの給料も払わなければならない。

 一頃は、3000万円の家を造るのに必要とされるもののうち、1/3が広告宣伝費・利益、1/3が経費・営業経費、1/3で家を建てると言われてました。つまり、3000万円払って1000万円の家を建ててもらうというもの。

 かわいそうになってきます。お客様が納得されていれば良いのだけど。


 
 
 

 

0 件のコメント: